「これだ!という、本当にやりたいことって何だろう…?」
そう漠然とした焦りや不安を感じていませんか? 周りの人が目標に向かって進んでいるように見えて、自分だけが立ち止まっているような気がするかもしれません。でも、安心してください。「やりたいこと」が明確に見つからないのは、決してあなただけではありませんし、それは決して悪いことではありません。
「やりたいこと」は、ある日突然、雷に打たれたように見つかることばかりではありません。多くの場合、それは自分自身を深く知り、様々な経験を積む中で、少しずつ見えてくるものです。
今回は、「やりたいこと」を見つけるためのヒントとなる、自分を知るための徹底チェックリストをご用意しました。ぜひ、一つずつじっくりと向き合い、あなたの心の声に耳を傾けてみてください。
1. 過去の経験から「好き」の種を探す
あなたの「好き」や「得意」は、過去の経験の中に隠されていることが多いです。これまでの道のりを振り返り、心の琴線に触れた瞬間を見つけてみましょう。
- どんなことをしている時、時間を忘れて夢中になりましたか?
- 「気づいたら何時間もやっていた!」という経験はありますか?
- 子どもの頃、熱中していた遊びや習い事は何でしたか?
- 人から「すごいね」「助かったよ」と褒められたり、感謝されたりしたことは何ですか?
- その時、あなたは具体的にどんな行動をしましたか?
- 他の人が面倒がるけれど、自分は苦にならなかったり、むしろ楽しかったりする作業はありますか? それはどんな種類の作業ですか?
- 過去の失敗や挫折から、何を学びましたか? その経験を通じて、どんな新しい力が身につきましたか?
2. 現在の感情から「興味」の方向性を見つける
日々の生活の中で、あなたの心がどんな情報に反応しているか、どんなことに惹かれているかを知ることで、「やりたいこと」の方向性が見えてきます。
- SNSやニュースサイトで、ついつい手が止まってしまうジャンルやキーワードは何ですか?
- 本屋さんで、気づくと立ち読みしているコーナーはどこですか?
- テレビやYouTubeで、無意識に選んでしまう番組やチャンネルはありますか?
- 人から話を聞いていて、「もっと詳しく知りたい!」と強く感じる話題はありますか?
- 日常生活や社会に対して、「こうなったらもっと良くなるのに」「ここが不便だ」と感じることは何ですか?
- もし自分で解決できるとしたら、どんなことをしてみたいですか?
- 「こんな人になりたい」「この人のようになりたい」と憧れる人はいますか? その人のどんな価値観や行動に惹かれますか?
3. 未来への問いかけから「価値観」を明確にする
未来の理想像を具体的に想像することで、あなたの心の奥底にある本当に大切にしたい「価値観」が浮かび上がってきます。
- もしお金や時間に全く制限がなかったら、どんなことをして過ごしたいですか?
- どんなスキルを学びたいですか? どんな場所へ行きたいですか?
- 5年後、10年後、どんな自分になっていたいですか? 具体的に、どんな環境で、どんな人たちと、どんな表情で過ごしていたいですか?
- 仕事を通じて、何を得たいですか? (例:経済的安定、スキルアップ、人との繋がり、社会貢献、自由な時間など)その中で、最も譲れないものは何ですか?
- 仕事や生活において、最も避けたい状況や状態は何ですか? それはなぜですか?
チェックリストの使い方と次のステップ
このチェックリストは、あなた自身の「やりたいこと」のヒントを探すためのツールです。
- 完璧な答えを求めない: 深く考えすぎず、直感で思いつくままに書き出してみましょう。完璧な答えを出すことよりも、まず「書き出す」ことが大切です。
- 時間をおいて振り返る: 一度書き出した後、数日経ってから再度見返すと、新たな発見があったり、以前は気づかなかった共通点が見つかるかもしれません。
- 人に話してみる: 書き出した内容を信頼できる友人や家族に話してみることで、客観的な意見や新たな視点が得られることがあります。他者との対話の中で、自分の考えが整理されることも多いです。
- 小さく行動に移してみる: 興味を持ったことや、やってみたいと感じたことがあれば、まずは小さな一歩から試してみましょう。関連書籍を読んでみる、オンライン講座を受けてみる、イベントに参加してみる、ボランティアに参加するなど、行動することで新たな出会いや具体的な気づきが生まれます。
「やりたいこと」は、誰かに教えてもらうものでも、ただ「見つける」ものでもありません。それは、自分自身を深く探求し、様々な経験を積む中で、自ら「創り上げていく」ものでもあります。焦らず、あなたのペースで、あなただけの「やりたいこと」を見つける旅を楽しんでください。
あなたの心が本当に求めるものが見つかるよう、心から応援しています。
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