求人サイトを見ていると、耳慣れない言葉や略語がたくさん出てきて、「これってどういう意味だろう?」と首をかしげることはありませんか? これらの専門用語は、まるで転職活動における暗号のよう。意味がわからないままでは、本当に自分に合った求人を見つけるのは難しいですよね。
でも、安心してください! 求人用語の意味をしっかり理解すれば、あなたは求人票の「本音」が読めるようになり、企業選びが格段にスムーズになります。
今回は、特に転職活動でよく目にする、知っておきたい求人用語を分かりやすく解説していきます。
1. 職種・業務内容に関する用語
求人の根幹となる、どんな仕事をするかを表す言葉です。
- 職種(しょくしゅ): どんな種類の仕事をするかを示す言葉です。
- 例: 営業職、事務職、エンジニア、マーケター、デザイナー
- 業務内容(ぎょうむないよう): 具体的にどんな作業や役割を担うかを指します。
- 例: 顧客への提案、データ入力、システム開発、資料作成、ウェブサイトの更新
- 職務経験(しょくむけいけん): 過去にどのような仕事をしてきたかの経験を指します。
- 必須スキル(ひっすスキル): その仕事をする上で、応募者が必ず持っていなければならない能力や資格です。
- 歓迎スキル(かんげいスキル): あれば選考で有利になるけれど、必須ではない能力や資格です。
- 未経験歓迎(みけいけんかんげい): その職種や業界での実務経験がなくても応募できる求人です。入社後の教育体制が整っていることが多いです。
2. 給与・待遇に関する用語
あなたの働き方や生活に直結する、非常に大切な情報です。
- 月給(げっきゅう): 毎月固定で支払われる給与額です。
- 年俸制(ねんぽうせい): 年間の給与額があらかじめ決まっている制度です。通常、これを12分割して毎月支払われます。
- 基本給(きほんきゅう): 給与の土台となる部分です。残業代や各種手当は、基本給をもとに計算されることが多いです。
- 固定残業代(こていざんぎょうだい): 実際の残業時間に関わらず、あらかじめ定められた時間分の残業代が毎月給与に含まれている制度です。例えば、「月〇時間分、〇円の固定残業代を含む」と記載されます。
- 注意点: 固定残業時間を超えた分は別途支給されるか、含まれる時間分の時給換算が最低賃金を下回っていないかなどを確認しましょう。
- みなし残業(みなしざんぎょう): 「固定残業代」とほぼ同じ意味で使われることが多いですが、厳密には「労働時間そのもの」を定額とみなす場合もあります。求人票では「固定残業代」と書いてあることが多いです。
- 賞与(しょうよ)/ ボーナス: 基本給などとは別に、会社の業績や個人の評価に応じて定期的に支給されるお金です。夏と冬の年2回が一般的です。
- 昇給(しょうきゅう): 会社や個人の評価に応じて、基本給が上がることです。
- 各種手当(かくしゅてあて): 給与とは別に支給されるお金です。
- 例: 通勤手当(交通費)、住宅手当(家賃補助)、家族手当(扶養家族がいる場合)、役職手当(役職に就いた場合)など。
- 福利厚生(ふくりこうせい): 給与以外に、会社が従業員に提供するサービスや制度です。
- 例: 社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険)、退職金制度、財形貯蓄制度、社員旅行、社員割引、健康診断、育児・介護休業制度など。
3. 勤務条件・働き方に関する用語
日々の働き方や、あなたのプライベートに影響する大切な情報です。
- 勤務時間(きんむじかん): 会社で働く時間です。
- フレックスタイム制(フレックスタイムせい): 労働者が自分で始業時間と終業時間を決められる制度です。コアタイム(必ず働かなければならない時間帯)がある場合が多いです。
- 裁量労働制(さいりょうろうどうせい): 労働時間を個人の裁量に任せる制度です。実際の労働時間に関わらず、あらかじめ決められた時間を働いたとみなされます。
- リモートワーク / テレワーク: 自宅やサテライトオフィスなど、会社以外の場所で働くことです。
- 完全週休2日制(かんぜんしゅうきゅうふつかせい): 毎週、必ず2日間休みがある制度です。
- 週休2日制(しゅうきゅうふつかせい): 1ヶ月の中に週休2日の週が最低1回ある制度で、必ずしも毎週2日休みがあるわけではありません。誤解しやすいので注意が必要です。
- 年間休日(ねんかんきゅうじつ): 1年間での合計の休日数です。
- 有給休暇(ゆうきゅうきゅうか): 労働者が取得できる、給与が支払われる休暇です。勤続年数によって付与される日数が決まっています。
- シフト制(シフトせい): 勤務時間や休日が固定されず、日によって勤務時間が変動する働き方です。
4. その他、採用プロセスに関する用語
応募から内定までの流れや、転職活動で役立つ情報です。
- 書類選考(しょるいせんこう): 履歴書や職務経歴書などの応募書類で合否が判断される最初の選考段階です。
- 面接(めんせつ): 企業の人事担当者や部署の責任者などと直接会って話をし、人物像や能力が評価される選考段階です。複数回行われることが多いです。
- 適性検査(てきせいけんさ): 個人の能力(学力、論理的思考力など)や性格、ストレス耐性などを測定するテストです。
- 一次面接(いちじめんせつ): 最初の面接。人事が担当することが多く、基本的なコミュニケーション能力や志望動機、人柄などを見られます。
- 二次面接(にじめんせつ): 二回目の面接。現場の責任者や部署のマネージャーが担当することが多く、専門スキルや経験、入社後の活躍イメージを見られます。
- 最終面接(さいしゅうめんせつ): 最後の面接。役員や社長が担当することが多く、入社への意欲、企業との相性、長期的な貢献度などを見られます。
- 内定(ないてい): 企業から採用の意思が伝えられることです。
- 内定承諾(ないていしょうだく): 企業からの内定を受け入れることです。
- 入社(にゅうしゃ): 正式に会社に入って働き始めることです。
まとめ:求人用語を理解して、スマートな転職活動を!
求人用語の意味が分かれば、求人票に書かれている情報が、より具体的に頭に入ってくるようになります。これまでは見過ごしていた重要な情報に気づいたり、企業の求める人物像をより正確に把握したりできるようになるでしょう。
気になる用語は、その都度調べて理解を深めることが大切です。用語を正しく理解することで、あなたは自信を持って求人を探し、後悔のない転職活動を進めることができるはずです。
スマートな転職活動で、あなたの理想の会社を見つけましょう!
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