「リモートワークがいい!」それ、本当にあなたに合ってる? 憧れと現実のギャップを考える

リモート 求人探し

「もうリモートワークじゃなきゃ無理!」 「通勤地獄から解放されたい!」 「家で自分のペースで仕事したいな…」

リモートワーク(在宅勤務やテレワークも含む)は、多くの人が憧れる働き方ですよね。通勤時間がなくなり、好きな場所で働ける自由は、確かに魅力的です。私も以前はそう思っていました。

しかし、リモートワークは万能ではありません。一見「いいこと尽くし」に見えるその働き方には、実は知られざるメリットやデメリット、そして「合う人」「合わない人」のリアルな違いがあるんです。今回は、リモートワークの光と影、そしてあなたが本当にこの働き方に向いているのかどうかを一緒に考えてみましょう。


リモートワークの「光」:魅力的なメリットの数々

まず、リモートワークが多くの人に選ばれ、憧れられる理由から見ていきましょう。

1. 通勤時間からの解放

これは最大のメリットでしょう。毎日往復何時間もかけていた通勤時間がゼロになり、その時間を睡眠や趣味、家族との時間、自己学習などに充てられます。

2. 場所にとらわれない働き方

自宅だけでなく、カフェやコワーキングスペース、旅行先など、場所を選ばずに仕事ができます。居住地を自由に選べるようになるため、都心に住む必要がなくなり、家賃などのコストを抑えることも可能です。

3. 集中しやすい環境を作れる人も

オフィスでは周囲の話し声や電話、突然の呼びかけなどで集中が途切れることがありますが、自宅なら自分のペースで、集中しやすい環境を整えられます。服装も自由で、リラックスして働けるというメリットもあります。

4. ワークライフバランスの向上

仕事とプライベートの境界を柔軟に調整しやすくなるため、育児や介護などと両立しやすくなったり、自分の時間を有効活用しやすくなったりします。


リモートワークの「影」:意外な落とし穴とデメリット

しかし、リモートワークには、想像以上に厄介な「影」の側面も存在します。

1. コミュニケーション不足と孤独感

オフィスで隣にいる同僚に気軽に声をかけたり、休憩中に雑談したりといった偶発的なコミュニケーションが激減します。これが、情報共有の遅れや、チーム内での孤立感、帰属意識の低下につながることがあります。私も経験があるのですが、チャットやオンライン会議だけでは伝わりにくいニュアンスや、ちょっとした相談がしづらく感じることもありました。

2. 自己管理の難しさ

仕事とプライベートの境界が曖昧になり、オンオフの切り替えが難しくなる人が多くいます。

  • 長時間労働になりやすい: いつでも仕事ができる環境のため、ついつい仕事がずるずると長引き、気づけば長時間労働になってしまうことがあります。隠れ残業が増えるケースも指摘されています。
  • 集中力の維持: 自宅には誘惑(テレビ、漫画、ベッドなど)が多く、自己管理能力が求められます。
  • 怠けてしまうリスク: 上司の目がない環境で、自己規律が保てずに生産性が落ちてしまう人もいます。

3. 運動不足と健康問題

通勤がなくなることで、日常的な運動量が激減します。これが、運動不足による体重増加、肩こり、腰痛、眼精疲労などの身体的な不調や、気分の落ち込みにつながることがあります。私もリモートワークを始めてから、意識的に運動する時間を設けなければ、確実に運動不足になると感じました。

4. 仕事の進捗管理の難しさ

上司や同僚がリアルタイムで仕事の進捗を把握しにくくなるため、タスク管理や報告・連絡・相談(報連相)をより意識的に行う必要があります。適切に行われないと、業務の遅延や認識のズレが生じる可能性があります。

5. 自宅の環境整備の課題

快適に仕事をするためには、通信環境、デスク、椅子、照明などの環境整備が必要です。これらを自分で用意する費用や手間がかかる場合もあります。また、家族がいる場合は、集中できる空間の確保も課題となることがあります。

6. 未経験だと、特に大変な「質問のしづらさ」

これは、未経験で新しい仕事をリモートワークで始める際に特に大きな壁となる点です。

  • 気軽な質問がしにくい: オフィスなら隣の席の先輩に「これってどうやるんですか?」と気軽に聞けることも、リモートだとチャットやオンライン会議でわざわざ時間を取らせてしまうように感じ、質問をためらいがちです。
  • 状況が見えにくい: 相手が今忙しいのか、話しかけても大丈夫なのか、状況が見えづらいことで遠慮してしまうこともあります。
  • 問題が大きくなりがち: 些細な疑問を解決できないままにしておくと、後で大きなミスにつながってしまうリスクも。結果として「なぜもっと早く言わなかったんだ」と責められることを恐れてしまう、という悪循環に陥ることもあります。

あなたはリモートワーク向き? 向いていない?

リモートワークは、誰にでも合う働き方ではありません。

リモートワークに向いている人

  • 自己管理能力が高い人: 自分で計画を立て、実行し、進捗を管理できる人。
  • 主体的に行動できる人: 指示を待つだけでなく、自ら課題を見つけ、解決策を提案できる人。
  • 文章でのコミュニケーションが得意な人: テキストチャットでの報連相や情報共有がスムーズにできる人。
  • 孤独に強い人: 一人で黙々と作業することが苦にならない人。
  • 自宅の仕事環境を整えられる人: 集中できるスペースや設備を確保できる人。

リモートワークに向いていない可能性のある人

  • 指示待ちタイプの人: 積極的に質問したり、自ら動いたりすることが苦手な人。
  • 自己管理が苦手な人: オンオフの切り替えが難しく、誘惑に負けやすい人。
  • 孤独が苦手な人: 人との交流がないとモチベーションが下がってしまう人。
  • 口頭でのコミュニケーションを好む人: テキストだけでは細かいニュアンスが伝わりにくいと感じる人。
  • 運動不足になりやすい人: 意識的に体を動かす習慣がないと、健康を損なう可能性がある人。

まとめ:「いい」と「合っている」は違うもの

リモートワークは、通勤時間の削減や場所の自由など、多くの魅力的なメリットを持つ「いい」働き方です。しかし、それが「あなたに合っているか」は、あなたの性格、働き方、そして生活環境によって大きく異なります。

特に未経験でリモートワークを選ぶ場合は、質問のしづらさといった課題があることも理解しておく必要があります。憧れだけで飛びつくのではなく、メリットだけでなくデメリットや課題もしっかりと理解し、自分がリモートワーク向きの特性を持っているか、あるいは足りない部分をどう補うかを考えることが大切です。

もし、リモートワークに不安を感じるなら、週に数回出社する「ハイブリッドワーク」など、柔軟な働き方を検討するのも良いでしょう。あなたの心が本当に快適だと感じる働き方を選ぶことが、何よりも重要です。

この記事を書いた人
この記事を書いた人
千野 謙人

ユーズ株式会社所属
キャリアアドバイザー

2013年建設業界のセールスコンサルタントとして就職。地図に残る大きな仕事、たくさんのお客様との繋がりを持てることにやりがいを感じながら、第一線で働く。順調に売上を伸ばし、役職にもつく。
今後のキャリアについて自分も悩み、自分以外も今後のキャリアに悩んでいる人たちが数多くいることを実感し、ユーズ株式会社を創業。
20代若手キャリア形成を強みとし、キャリアアドバイザーとして努める

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