給料の基本原理:需要と供給がカギ給料はどうやって決まるの? 給料の仕組みを分かりやすく解説!

給料 内定後

「今月の給料、これで合ってるのかな?」

「どうやったら給料って上がるんだろう?」

毎月もらうお給料。生活の基盤となる大切なものですが、実は「どうやってこの金額が決まっているのか」を詳しく知らない人も多いのではないでしょうか? 給料の仕組みを理解することは、自分の給料が適正かを知ったり、どうすれば給料アップにつながるかを考えたりする上で非常に重要です。

今回は、お給料がどのように決まるのか、その仕組みを分かりやすく解説していきます。


1. 給料の基本的な構成要素

お給料は、いくつかの要素が組み合わさって決まっています。

a. 基本給(きほんきゅう):給料の土台

  • 給料の最も基本的な部分で、多くの場合、毎月固定で支払われる金額です。
  • 年齢、勤続年数、職務内容、スキル、学歴などによって決まります。
  • 残業代やボーナス(賞与)は、この基本給をもとに計算されることが多いです。

b. 各種手当(かくしゅてあて):特定の条件でプラスされる

特定の条件を満たしたときに、基本給に上乗せして支払われるお金です。

  • 通勤手当(交通費): 通勤にかかる費用。全額支給されることもあれば、上限がある場合もあります。
  • 住宅手当: 家賃の補助。
  • 家族手当: 扶養している家族がいる場合に支給されます。
  • 役職手当: リーダーや部長など、役職に就いた場合に支給されます。
  • 資格手当: 特定の資格を持っている場合に支給されます。
  • 職務手当/特殊勤務手当: 専門的な業務や危険を伴う業務など、特定の職務に対して支給されます。
  • 時間外勤務手当(残業代): 法定労働時間(原則1日8時間、週40時間)を超えて働いた場合に支払われる賃金です。基本給をもとに計算されます。

c. 賞与(しょうよ)/ ボーナス:会社の業績や評価で変動

  • 基本給などとは別に、会社の業績や個人の評価に応じて、年1回~数回(夏と冬の年2回が一般的)支給される一時金です。
  • 「基本給の〇ヶ月分」といった形で支給額が決まることが多いです。

d. その他:インセンティブ、退職金など

  • インセンティブ(成果報酬): 営業職などで、個人の売上目標達成度などに応じて支払われる報酬です。
  • 退職金: 退職時に支払われるお金です。企業によって制度の有無や計算方法が異なります。

2. 給料を決める主な要因

あなたの給料の金額は、様々な要因が複雑に絡み合って決まっています。

a. 会社側の要因

  • 会社の業績・規模: 会社の売上や利益が安定している大手企業ほど、給料水準が高い傾向にあります。業績が好調であれば、昇給やボーナスに繋がりやすいです。
  • 業界の相場: 業界全体の人材の需給バランスや、利益率によって、給料の水準は異なります。例えば、IT業界や金融業界は比較的水準が高い傾向にあります。
  • 会社の給与体系・評価制度: 各会社が独自の給与テーブル(給料の基準表)や評価制度を持っています。成果を重視する会社もあれば、年功序列の会社もあります。
  • 募集ポジションの希少性・重要性: 専門性が高く、市場に人材が少ない職種や、会社の売上に直結する重要なポジションほど、給料が高く設定される傾向があります。

b. 個人側の要因

  • 個人のスキル・経験・能力: あなたが持っている専門スキル、これまでの実務経験、資格、語学力などが給料に直結します。希少性の高いスキルや、即戦力となる経験は高く評価されます。
  • 職務内容・責任範囲: 任される仕事の難易度や責任の重さが大きいほど、給料は高くなります。
  • 個人の成果・貢献度: 目標達成度や、会社への具体的な貢献度が高ければ、評価が上がり、昇給やボーナスに繋がります。
  • 学歴・職歴: 一般的に、学歴が高いほど初任給が高い傾向にありますが、経験を積むにつれて学歴よりも実務経験やスキルが重視されるようになります。

c. 労働市場全体の要因

  • 有効求人倍率: 求職者1人に対する求人の数が多ければ(売り手市場)、企業は優秀な人材を確保するために給料を高く設定する傾向があります。
  • 経済状況: 景気が良い時は全体的に給料水準が上がる傾向にあります。

3. 給料を上げるためのヒント

自分の給料を上げるためには、上記で挙げた要因を意識して行動することが大切です。

  • スキルアップ・経験の積み重ね: 応募する業界や職種で求められるスキルを常に学び、新しい経験を積むことで、市場価値を高めましょう。
  • 成果を出すことへの意識: 日々の業務で、ただ言われたことをこなすだけでなく、数字で示せる具体的な成果を出すことを意識しましょう。
  • 自身の市場価値を把握する: 転職サイトのスカウト機能や転職エージェントとの面談を通じて、自分のスキルや経験が今の市場でどれくらいの給料になるのかを把握しましょう。
  • 給与交渉のスキルを磨く: 転職の際、内定が出た後に給与交渉を行う機会があれば、自身の価値を論理的に伝える練習をしておきましょう。

まとめ:給料の仕組みを知り、自分の価値を高めよう

お給料は、あなたの働きに対する対価であり、生活を支える大切なものです。その仕組みは、会社の業績や評価制度、そしてあなた自身のスキルや経験など、様々な要素が複雑に絡み合って決まります。

給料の仕組みを理解し、自分の市場価値を高める努力を続けることで、あなたはきっと、納得のいく給料と、やりがいのあるキャリアを手に入れることができるはずです。

この記事を書いた人
この記事を書いた人
千野 謙人

ユーズ株式会社所属
キャリアアドバイザー

2013年建設業界のセールスコンサルタントとして就職。地図に残る大きな仕事、たくさんのお客様との繋がりを持てることにやりがいを感じながら、第一線で働く。順調に売上を伸ばし、役職にもつく。
今後のキャリアについて自分も悩み、自分以外も今後のキャリアに悩んでいる人たちが数多くいることを実感し、ユーズ株式会社を創業。
20代若手キャリア形成を強みとし、キャリアアドバイザーとして努める

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