2025年も残すところあと2週間（実質的な稼働日は10日を切っている方も多いはずです）。

この時期に最もやってはいけないのは、焦って手当たり次第にタスクを処理しようとすることです。

今やるべきは、「今年の実績をキャリアの資産として確定させること」と「来年の自分がスムーズに走り出せる準備」の2点だけです。

仕事や転職において、残り2週間で確実にリターンが得られるアクションを絞り込みました。

1. 【最優先】今年の成果を「数値化」して保存する（キャリアの資産化）

人間の記憶は、年を越すと驚くほどリセットされます。成果の記憶が鮮明な今のうちに、「今年、自分が何をしたか」を記録してください。これが将来の年収アップや転職成功の鍵になります。

職務経歴書の「2025年」欄を埋める:
- 転職予定がなくても、Wordやメモ帳で書き出してください。
- ポイント: 「頑張った」等の抽象的な言葉ではなく、「売上〇%増」「工数〇時間削減」「〇人のチームを牽引」など、具体的な数値で記録します。
転職サイトの情報を更新する（転職検討中の場合）:
- 年末年始は、企業の採用担当やエージェントが登録者データベースを見直す時期です。
- 直近の経歴やスキルを最新状態に更新しておくだけで、正月休み中に届く「スカウト」の質と量が変わります。

残り2週間で、積まれたタスクを全て完了させるのは不可能です。無理に終わらせようとしてミスをするより、戦略的に「先送り」を決めましょう。

「年明け1週目にやることリスト」を作る:
- 重要度が低い、または時間がかかるタスクは、潔く「来年やる」と決め、手帳やカレンダーの1月のページに移動させます。これで脳のメモリを解放できます。
「ボール」を相手に渡して年を越す:
- 自分が承認待ちや確認待ちで止まっている案件は、年内に一度リマインドを送り、「相手にボールがある状態」にして仕事納めを迎えましょう。精神的な負担が激減します。

形式的な「年末のご挨拶」メールは、相手の記憶に残りません。今後のキャリアで重要になりそうなキーマンにだけ、時間を使ってください。

「あなただけ」に送る3通のチャット:
- 社内外問わず、本当にお世話になった重要人物3〜5人に対し、個別のチャットやメールを送ります。
- コツ: 「本年もありがとうございました」だけでなく、「〇〇のプロジェクトで助言をいただいたおかげで、無事成功しました」という具体的なエピソードを添えてください。これが来年の信頼関係、ひいてはキャリアのチャンスに直結します。

物理的な大掃除よりも、毎日の業務効率に直結するデジタル環境の整備を優先しましょう。この5分間の投資が、来年の残業時間を減らします。

単語登録のメンテナンス:
- 今年何度も入力して面倒だったフレーズ、来年から頻出しそうなプロジェクト名や専門用語、自分のメールアドレスなどをPCのユーザー辞書に登録します。
「2025_保存」フォルダへの退避:
- デスクトップが散らかっていると、思考も散らかります。整理する時間がなければ、デスクトップ上のファイルをすべて「2025_バックアップ」というフォルダに一旦放り込むだけでもOKです。まずは視界をクリアにしましょう。