周りのSNSや同期の活躍を見て焦る夜。「人と比べるブレーキ」を外す方法

sirius 疲れた時に読む

日曜日の夜、ベッドの中でスマートフォンの画面をスクロールしていると、ふと目に飛び込んでくる誰かの投稿。「新しいプロジェクトのリーダーに抜擢されました」「念願だった〇〇業界への転職が決まりました」。眩しい笑顔の写真と、洗練された文章。それを見た瞬間、胸の奥がキュッと締め付けられるような、言いようのない焦りと虚無感に襲われたことはありませんか。

同じ時期に入社したはずの同期が、社内賞を取って上司から褒められている姿を見たとき。「自分は毎日、目の前の泥臭い雑用をこなすだけで精一杯なのに」と、自分の歩みの遅さに情けなくなってしまう。自分なりに一生懸命頑張っているつもりなのに、まるで世の中のスピードから自分ひとりだけが取り残されているかのような静かな恐怖。その焦り、決してあなただけのものはありません。

現代の20代を苦しめているこの感情の正体は、単なる劣等感ではありません。いま心理学やグローバルな労働市場でも大きなテーマとなっている「FOMO(Fear of Missing Out:取り残されることへの恐れ)」と呼ばれる心のバグなのです。

他人の「ハイライト集」と自分の「NG集」を比べてはいけない

まず知ってほしいのは、SNSや職場の表面的な会話で見える他人の姿は、その人の人生の「ハイライト(最も輝かしい瞬間)」だけをトリミングしたエディット版だということです。どれほど華やかに見える人も、見えない場所ではミスをして落ち込んだり、上司との人間関係に悩み、深夜の部屋で溜め息をついています。

しかし、私たちは無意識のうちに、他人が見せる「最高のハイライト」と、自分が知っている「泥臭く、失敗ばかりの自分の裏側(NG集)」を比較してしまいます。映画の予告編の最高にカッコいいシーンと、NG集のNGNGなシーンを比べて「負けている」と落ち込んでいるようなものです。これでは勝負になるはずがありません。

特に最近のビジネス市場は、「若くして成功すること」や「分かりやすい実績」ばかりを過剰に持ち上げる傾向があります。SNSのアルゴリズムもまた、そうした極端で刺激的な「成功体験」を優先的に私たちの画面に運んできます。その結果、私たちは日常的に「普通に地道に働いている自分」を否定されているかのような錯覚に陥ってしまうのです。

「比較のブレーキ」を踏み続けると、エネルギーはゼロになる

人間が車だとしたら、他人との比較は「アクセルを踏みながら、全力でサイドブレーキを引く」ような行為です。「自分ももっと成果を出さなきゃ」と焦ってアクセルを踏み込む一方で、「どうせ自分なんてあの人には勝てない」と心のブレーキを引き続けている。これではエンジンが異常加熱し、あっという間にガソリンが尽きてしまいます。

人と比べることで生まれる焦りは、あなたを前進させるエネルギーにはなりません。むしろ、「本当に自分がやりたいこと」や「自分が大切にしたい価値観」を見えなくさせ、他人のモノサシ(年収、役職、企業の有名さ)に振り回される「他人の人生」を生きることになってしまいます。

世界的なキャリア研究でも、持続的で幸福度の高いキャリアを築く人に共通しているのは「他人のレースに参加しないこと」だと示されています。自分のレーンを、自分のペースで走ること。一見遠回り見えても、それが最も確実に目的地に辿り着く唯一の方法なのです。

あなたの歩幅で、踏み出せばいい

もう、他人のタイムラインを見て心をすり減らすのはやめにしませんか。

あなたが今日、理不尽な業務に耐えたこと。不器用なりに顧客からの要望に誠実に応えたこと。疲れた体を引きずって無事に家に帰り着いたこと。それらはSNSに投稿されるような派手な実績ではないかもしれません。しかし、あなたの人生という物語にとっては、確実に地面を踏みしめた価値ある1歩です。

「周りに比べて自分は遅れているのではないか」と悩んだときは、他人の現在地を見るのではなく、半年前や1年前の自分と比べてみてください。拙くても、確実にできるようになっていること、耐えられるようになったことが必ずあるはずです。

もし今の職場のモノサシが、あなたの個性や地道な努力を一切評価せず、分かりやすい数字や声の大きさばかりを求める場所なら、そのモノサシ自体があなたに合っていないのかもしれません。自分のペースを尊重し、自分らしい強みを活かせる場所は、世の中に必ず存在します。

ユーズキャリアは、他人の評価や焦りに惑わされず、あなたが「自分軸」で笑って働ける未来を一緒に見つけるパートナーです。「自分が何をしたいのか分からない」「人と比べて焦ってしまう」という心の声も、そのまま私たちに打ち明けてください。あなたのペースを何よりも大切にしながら、納得のいくキャリアの第一歩を伴走します。

投稿者
この記事を書いた人
千野 謙人

ユーズ株式会社所属
キャリアアドバイザー

2013年建設業界のセールスコンサルタントとして就職。地図に残る大きな仕事、たくさんのお客様との繋がりを持てることにやりがいを感じながら、第一線で働く。順調に売上を伸ばし、役職にもつく。
今後のキャリアについて自分も悩み、自分以外も今後のキャリアに悩んでいる人たちが数多くいることを実感し、ユーズ株式会社を創業。
20代若手キャリア形成を強みとし、キャリアアドバイザーとして努める

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