右も左もわからない新入社員の隣で、自分の業務はまったく進まないまま時間だけが過ぎていく。
「お前が教えろ」という名目で押し付けられる丸投げの連鎖
入社2〜3年目。ようやく自分の仕事が回せるようになってきた矢先に、「一番年齢が近いから」という安易な理由でOJT担当に任命される。もちろん、その分の負担を考慮して自分の業務量が減るわけでもなく、特別に手当がつくわけでもない。
手探りで教えながらも、自分のタスクは容赦なく積まれていく。結果として、新人が帰ったあとの夜遅くから、やっと自分の仕事に取り掛かる羽目になる。
「なんで自分ばかりこんな目に」という言葉を飲み込んで、責任感の強さだけでなんとか現場を支えているあなた。その自己犠牲は、決して美談なんかではありません。
マネジメントの怠慢を、あなたの「優しさ」で埋め合わせない
本来、新人の育成体制を構築し、適切なリソースを配分するのは会社の「マネジメント層」の責任です。それを、明確な評価や報酬にも結びつけず、ただ現場の若手に「丸投げ」しているだけの状態は、完全な組織の機能不全です。
アメリカで「静かなる退職(Quiet Quitting)」という言葉が流行したのは、まさにこうした「報酬に見合わない過剰な責任の押し付け」に対する労働者の静かな抵抗でした。世界的に見ても、契約外の業務で自分を擦り減らすことは、もはや美徳でもなんでもありません。
あなたの真面目さと責任感は、組織の構造的な穴埋めとして都合よく搾取されているだけなのです。
自分をすり減らさないための防衛線を張る
まずは、抱え込むのをやめましょう。できないものはできないと声を上げる。それでも状況が変わらない、あるいは「若手の成長の機会だ」と綺麗事で丸め込まれるようなら、その組織に見切りをつけるタイミングです。
あなたのその高い責任感と実務能力は、誰かの尻拭いのためではなく、あなた自身の正当な評価とキャリアアップのために使われるべきものです。都合のいい「なんでも屋」になる前に、ユーズキャリアと一緒に、その能力を正しく評価してくれる環境へと動き出しましょう。

