「なりたい自分」や「叶えたい夢」があるのに、なかなか一歩が踏み出せない。そんな経験はありませんか? 漠然とした夢を具体的な形にすることで、日々の行動が変わり、夢の実現を加速させてくれるツールがあります。それが「ビジョンボード」です。
ハリウッドのセレブや著名な起業家も実践していることで知られるビジョンボード。今回は、ビジョンボードが一体どんなものなのか、なぜ効果があると言われるのか、そして誰でも簡単に作れる作り方をご紹介します。
1. ビジョンボードとは?
ビジョンボードとは、自分が将来手に入れたいもの、なりたい自分、叶えたい夢などを、写真やイラスト、言葉で表現し、一枚のボードに貼り付けたものです。
別名「夢ボード」や「宝地図」とも呼ばれます。文字で書くだけではなく、視覚的にイメージすることで、より潜在意識に働きかけ、夢の実現を加速させるためのツールです。
2. なぜビジョンボードは効果があると言われるのか?
ビジョンボードは、単なる「夢のリスト」ではありません。その効果には、心理学的な根拠が隠されています。
a. 目標の「見える化」と具体化
- 漠然とした夢を具体的にする: 「幸せになりたい」という漠然とした目標も、「こんな家に住みたい」「こんな人と結婚したい」「こんな場所へ旅したい」といった具体的な写真や言葉にすることで、目標がより鮮明になります。
- 目標がブレない: 毎日目にする場所に置くことで、自分の目標を常に意識し、日々の行動がその目標からブレないようにサポートしてくれます。
b. 潜在意識への働きかけ
- 引き寄せの法則: 潜在意識に強く刷り込まれたイメージは、それを実現するために必要な情報や機会を引き寄せやすくなると言われています。ビジョンボードは、この「引き寄せの法則」をサポートする強力なツールです。
- 脳のフィルター(RAS)の活性化: 脳には「RAS(網様体賦活系)」という、自分にとって重要な情報だけを選択的に認識する機能があります。ビジョンボードを毎日見ることで、あなたの夢が「重要な情報」だと脳が認識し、それに繋がる情報やチャンスを無意識にキャッチしやすくなります。
c. モチベーションの維持と行動の促進
- 夢を思い出す: 困難に直面した時や、やる気が起きない時でも、ビジョンボードを見れば「何のために頑張っているのか」を思い出せます。
- 行動へのインスピレーション: 毎日夢のイメージを目にすることで、自然と「その夢を叶えるために、今日何をしようか」と、行動へのインスピレーションが湧きやすくなります。
3. ビジョンボードの作り方:誰でも簡単にできる5ステップ
ビジョンボードに決まったルールはありません。大切なのは、あなたが心からワクワクするイメージを集めることです。
ステップ1:目標を「徹底的に」洗い出す
- 「お金、仕事、健康、人間関係、趣味」など、人生のあらゆる側面で、あなたが叶えたい夢やなりたい自分を書き出してみましょう。
- 「もし宝くじが当たったら何をしたい?」
- 「もし3年後の自分と話せたら、どんな自分になっていたい?」
- 完璧でなくても大丈夫です。思いつくまま、自由に書き出しましょう。
ステップ2:イメージ素材を集める
- 書き出した目標に合う写真やイラスト、言葉を集めます。
- 雑誌の切り抜き、インターネットで見つけた画像、自分で撮った写真、お気に入りの言葉など、心からワクワクするものを選びましょう。
ステップ3:ボードに貼り付ける
- 集めた素材を、コルクボードや画用紙などに自由に貼り付けていきます。
- 配置にルールはありません。直感で、あなたの心が一番しっくりくるように配置しましょう。
- 中央に一番叶えたい夢を置く、色で分けるなど、工夫してみるのも良いでしょう。
ステップ4:完成! タイトルと日付を入れる
- 完成したボードに、あなたのビジョンを象徴するタイトルをつけましょう(例:「最高の私」「夢へのロードマップ」など)。
- 作成した日付を入れると、後で見返した時に「こんなに叶った!」と実感しやすくなります。
ステップ5:毎日「見る」場所に置く
- これが最も重要なステップです。完成したボードは、毎日必ず目に入る場所に置きましょう(例:寝室の壁、デスクの前、リビングなど)。
- 朝起きた時、夜寝る前など、1日に一度は眺め、「この夢が叶ったらどんな気分だろう?」とワクワクする時間を持ちましょう。
まとめ:ビジョンボードは「夢を叶えるための行動ツール」
ビジョンボードは、ただの「おしゃれな飾り」ではありません。それは、漠然とした夢を具体的な目標に変え、潜在意識に働きかけ、日々の行動を促すための強力な「行動ツール」です。
「自分には夢なんて…」と感じているあなたも、まずは「何をしたいか」を自由に書き出すことから始めてみませんか?
あなたの心が本当に望む未来を、ビジョンボードという魔法の地図に描いて、新しい一歩を踏み出していきましょう。