面接が終わって、ホッと一息。これで緊張から解放される…と思いきや、実はまだ気を抜けない時間があるんです。「面接終わりは電車に乗るまで油断してはいけない」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、これはまさにその通り。
面接官は、あなたが会社を去るその瞬間まで、あなたの言動を観察している可能性があります。この「最後の印象」が、合否に影響を与えることもあるんです。
今回は、なぜ面接の終わり際まで油断してはいけないのか、そして好印象を残すための具体的なポイントを解説します。
なぜ「電車に乗るまで」油断できないのか?
面接官は、あなたの入退室の様子や、見送り時の態度から、様々なことを見ています。
1. 緊張が解けた時の「本性」
面接中は緊張しているため、誰でも少なからず「良い自分」を演じようとします。しかし、面接が終わり、緊張が緩んだ瞬間に、その人の本来の態度や性格が出やすいものです。面接官は、そのギャップを見て「普段の姿」を想像しようとしています。
2. 危機管理能力とTPOの意識
面接が終わった途端に、だらしない態度になったり、大声で話したりすると、「状況判断ができない」「TPOをわきまえていない」と判断される可能性があります。会社を出るまでが、ビジネスの場であるという意識が試されています。
3. 他の社員への影響
もしあなたが社員に見送られている場合、その社員はあなたを「将来の同僚」として見ています。その時のあなたの態度が悪いと、面接官に悪い報告が行く可能性もゼロではありません。
4. 最後の感謝と礼儀
面接の機会を与えてくれたことへの感謝の気持ちは、最後まで伝えるべきです。最後の丁寧な挨拶は、あなたの誠実さを示す重要なポイントになります。
好印象を残す! 面接後の「立ち居振る舞い」チェックリスト
面接会場を出て、電車に乗るまでの間に気をつけたいポイントは次の通りです。
1. 退出時の振る舞い
- 最後の挨拶を丁寧に: 面接室を出る際、面接官に改めて「本日はありがとうございました」と一礼しましょう。ドアを閉める際も、静かに丁寧に行います。
- 見送り時も油断しない: 受付や社員が見送ってくれる場合は、「お見送りありがとうございます」と感謝を伝え、会釈を忘れずに。
2. 受付や他の社員への対応
- 受付での挨拶: 会社を出る際も、受付の人がいれば「ありがとうございました」と挨拶しましょう。
- すれ違う社員への配慮: 廊下やエレベーターですれ違う社員に対しても、軽く会釈をするなど、配慮のある態度を心がけましょう。彼らもあなたの評価者になりえます。
3. 建物を出てから
- 会社の敷地内では気を抜かない: 建物を出たからといって、すぐにスマホをいじったり、大声で話したりするのは避けましょう。会社の敷地内(エントランス、駐車場、庭など)では、まだ見られている可能性があります。
- 喫煙、飲食も要注意: 会社の目の前でタバコを吸ったり、何かを食べたりするのも避けましょう。
- 同行者との会話: もし友人と一緒に来ていたとしても、会社の近くでは面接の感想や会社の批判などを大声で話すのは絶対にやめましょう。どこで誰が聞いているか分かりません。
4. 電車に乗るまで
- 公共の場でのマナー: 最寄り駅に向かう道中や、電車、バスの中でも、一般的な社会人としてのマナーを守りましょう。イヤホンからの音漏れや、電話での大きな声での会話にも注意が必要です。
まとめ:最後まで抜かりなく、あなたの「プロ意識」を見せよう
面接の「終わり」は、実はあなたが思っているよりも長いもの。面接官は、会社を去るあなたの姿から、その人の本質や、仕事に対するプロ意識を見極めようとしています。
最後の最後まで気を抜かず、丁寧な振る舞いを心がけることで、あなたの誠実さや TPO をわきまえる能力を印象づけられます。この「最後の印象」で、あなたの評価がさらに高まることもあるでしょう。
面接が終わり、ホッとしたい気持ちは分かりますが、もう一踏ん張り。電車に乗って会社の敷地から離れるまで、あなたのプロ意識を保ちましょう。
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