面接の日に限って、なぜか体調が悪い…熱はないけど体がだるい、喉が痛い、頭が重い…。そんな時、どうすればいいのか、不安でいっぱいになりますよね。無理して参加すべきか、それとも連絡してリスケ(日程変更)をお願いすべきか、迷う人も多いでしょう。
体調が悪い中での面接は、普段通りのパフォーマンスが出せないだけでなく、面接官にマイナスな印象を与えてしまう可能性もあります。しかし、適切な判断と対応をすることで、ピンチを乗り越え、むしろ誠実さや危機管理能力をアピールすることだって可能です。
今回は、体調が悪い時の面接対策について、具体的な判断基準と対応方法を分かりやすく解説します。
1. まずは「面接に行けるか」を冷静に判断する
体調が悪いと分かったら、まず冷静に、面接に参加できる状態なのかを判断しましょう。
面接参加を避けるべきケース
- 発熱がある(37.5度以上を目安): 周囲への感染リスクがあり、相手に多大な迷惑をかける可能性があります。
- 咳や倦怠感がひどい、声が出ないなど、明らかに体調が悪いとわかる場合: 面接官に不快感を与えたり、質問にきちんと答えられなかったりして、あなたの魅力を伝えられません。無理して参加しても、良い結果には繋がりにくいでしょう。
- 集中力が著しく低下している場合: 頭がぼーっとする、考えがまとまらないなど、面接の内容に集中できない状態であれば、正直に伝わってしまいます。
面接参加を検討できるケース
- 微熱はないが体がだるい
- 少し咳が出る程度
- 頭痛があるが、薬で抑えられそう
- 緊張で気分が悪い程度
これらの場合でも、無理は禁物ですが、対応次第で面接に臨める可能性があります。
2. 面接に行けないと判断したら「すぐに連絡」が最優先!
面接参加を避けるべきだと判断したら、できるだけ早く、判明したその瞬間に会社へ連絡しましょう。
連絡手段は「電話」が基本
メールではなく、必ず電話で連絡してください。メールは相手がすぐに気づかない可能性があります。
- 連絡先の確認: 事前に採用担当者の携帯番号や、会社の代表電話番号を控えておきましょう。
電話で伝えるべき4つのポイント
簡潔に、落ち着いて伝えましょう。
- 自分の名前と面接の予定: 「本日〇時からの面接を予定しております〇〇(氏名)と申します。」
- 面接に行けないことと、理由(簡潔に): 「大変申し訳ございません。急な体調不良のため、本日の面接に伺うことができなくなりました。」
- ポイント: 詳細は話しすぎず、簡潔に伝えます。体調が悪いことを必要以上にアピールしたり、同情を引いたりするような言い方は避けましょう。「インフルエンザなど、感染症の可能性がある」など、相手が不安になるような情報は、正直に伝えましょう。
- 改めて面接の機会をいただけるかの希望: 「大変恐縮ではございますが、もし可能でございましたら、改めて面接の機会をいただくことは可能でしょうか?」
- ポイント: 再面接の希望がある場合は、この時点で明確に伝えましょう。
- 謝罪の言葉: 「お忙しいところご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。」
連絡時の注意点
- 落ち着いて話す: 焦って早口になったり、どもったりしないよう、深呼吸をして落ち着いて話しましょう。
- 相手の状況を考慮: 採用担当者も忙しいので、手短に、かつ丁寧に話すことを心がけましょう。
- 営業時間外や電話が繋がらない場合: 営業時間外や、すぐに電話が繋がらない場合は、まずはメールで連絡を入れておき、会社の営業時間になってから改めて電話で連絡するのが丁寧です。メールには、電話がつながらなかった旨も記載しておきましょう。
3. 体調不良でも面接に臨む場合の「対策」
症状が軽度で、面接に臨めると判断した場合でも、万全の準備が必要です。
面接前の最終準備
- 体調管理を最優先: 面接ギリギリまで、休息をとりましょう。
- 薬で症状を抑える: 頭痛薬や喉の薬など、症状を和らげる薬を服用しましょう。ただし、眠気が出やすい薬は避けるように。
- 水分補給をこまめに: 喉の乾燥を防ぎましょう。
- 身だしなみ: 体調が悪くても、清潔感は重要です。顔色が悪く見えないよう、男性は髭を剃り、女性は軽くメイクをするなど、工夫しましょう。
- 声の調子を確認: 喉が痛い場合でも、なるべくハキハキと話せるように、事前に声を出してみましょう。
面接時の対応
- 面接開始時に一言伝える: 面接が始まったら、「本日は少々体調が優れないのですが、面接に臨む上で問題はございません。お聞き苦しい点がありましたら申し訳ございません。」と、簡潔に伝えておきましょう。
- ポイント: これを言っておくことで、咳が出たり、声がかすれたりしても、面接官が「体調が悪いんだな」と理解してくれます。ただし、体調不良を言い訳にしたり、同情を引いたりするような言い方にならないよう注意しましょう。
- 質問に集中する: 体調が悪くても、面接の内容に集中することが大切です。質問をしっかり聞き、これまでの準備を活かして答えることに意識を向けましょう。
- 休憩を申し出る(最終手段): もし途中でどうしても辛くなったら、「申し訳ございません、一度水を飲ませていただいてもよろしいでしょうか」など、簡潔に休憩を申し出るのも一つの手です。
まとめ:ピンチを乗り越える「誠実さ」と「適切な判断」
体調が悪い時の面接は、誰にとっても不安なものです。しかし、その時こそ冷静さを保ち、適切な判断と迅速な対応をすることが何よりも重要です。
無理をせず、時にはリスケを申し出る勇気を持ち、面接に臨む場合は万全の準備と正直な姿勢で臨むこと。
あなたの誠実さや、危機管理能力は、こうした状況での対応からも伝わります。ピンチをチャンスに変えるつもりで、落ち着いて行動し、あなたの魅力を最大限に伝えてくださいね。