転職活動をがんばった結果、無事に内定をもらえたときは、本当にホッとしますよね。しかし、内定を得たあとにも確認すべきポイントや意識しておきたいマナーがあります。
本記事では、「内定が出たときにすべきこと」「年収・条件交渉のコツ」「オファー受諾・辞退の流れ」「退職準備の基本」を順を追って解説します。安心して新しい環境へ踏み出せるよう、ぜひご参考にしてください!
1. 内定連絡を受け取ったらまずすること
1-1. 連絡手段とタイミングを確認する
- 電話orメール
企業によっては電話で口頭内定を伝え、その後メールで内定通知書(オファーレター)を送付するパターンが一般的です。 - 担当者の名前・連絡先
内定連絡をくれた人(採用担当者やエージェント)の氏名・役職・連絡先をメモしておきましょう。質問や交渉があったときにスムーズに連絡できます。 - 連絡のタイミング
内定通知メールが来た日時を確認し、「いつまでに返事すればよいか」を把握しましょう。多くの企業はオファー受諾の期限を設けているため、期日を過ぎないよう注意が必要です。
1-2. 内定の口頭確認とお礼を伝える
- 「まずはありがとうございました」の一言をすぐに伝える
- 電話で内定を伝えられた場合は、「貴重なお時間をいただき、内定のご連絡をありがとうございます。大変うれしく思います」と明るく伝えましょう。
- メールの場合でも、受信後できるだけ早く(当日中に)「内定のご連絡をいただき、ありがとうございます」と返信してください。
- 不明点を整理しておく
- 年収・初年度給与、入社予定日、配属先部門、雇用形態(正社員/契約社員)など、気になる点をリスト化しておきます。
- 口頭(あるいはメール)で詳細を聞く機会がない場合、オファーレター到着後にまとめて確認するとスムーズです。
2. 年収・条件交渉のコツ
内定=入社確定ではありません。年収や待遇に納得できない場合、交渉のチャンスがあります。未経験枠や経験者枠によって交渉の幅は変わりますが、基本的なポイントを押さえておきましょう。
2-1. 交渉前の準備
- 相場情報をリサーチする
- dodaやリクナビNEXTなどで同業・同規模・同ポジションの平均年収を調べておきます。
- 自分のスキルや経験がどの程度の市場価値を持つか、おおまかな相場観をつかむことが重要です。
- 自分の強み・実績を言語化する
- 過去の業務での成果(数字や具体的なプロジェクト例など)を整理し、「御社でこの部分を活かします」と訴求できる材料を準備します。
- 目に見える形で示せる実績があれば交渉材料として使いやすくなります。
- 交渉できる範囲を決める
- 「最低でも年収○○万円はほしい」「残業時間は月○○時間以内がベスト」など、譲れない条件と妥協できる条件をあらかじめ書き出しておきます。
- 条件ごとに優先度をつけておけば、交渉中にブレずに話を進めやすくなります。
2-2. 年収交渉の伝え方例
- 感謝を伝えたうえで要望を出す
「この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。 大変光栄に存じます。 ぜひ御社で貢献したいと考えておりますが、 経験を踏まえ、恐れ入りますが年収についてご相談させていただきたく存じます。」 - 相場や実績を根拠に伝える
「現在、市場相場を確認しておりますと、 同ポジションの平均年収は○○万円前後となっております。 私自身、前職では○○業務を通じて売上○%増に貢献いたしました。 もし可能であれば、年収○○万円を目安にご検討いただけますと幸いです。 ご無理を申し上げ恐縮ですが、ご確認いただけますでしょうか?」 - 折り合いがつかない場合の対応
- 企業側が提示を受け入れられない場合は、「現在の提示額でも前向きに検討したい旨」を伝えつつ、「将来的な昇給や評価制度について詳しく教えていただけますか?」と、別の条件でフォローアップしましょう。
3. オファー受諾・辞退の流れ
3-1. オファー受諾(入社を決める)
- 期限内に受諾の意思を伝える
- メールでやり取りしている場合は、「件名:内定受諾のご連絡(○○職:氏名)」とし、本文では簡潔にお礼と受諾意思を伝えます。
- 入社手続きの案内を待つ
- 人事担当者から雇用契約書や入社に必要な書類リスト、初出社日の案内が届きます。
- もしメールが届かない場合は、「いつまでに雇用契約書を送付いただけるか」「初出社日は何日にすればよいか」と問い合わせましょう。
- 簡単なスケジュールを整理する
- オファー受諾の翌日以降に「雇用契約書の返送期限」「健康診断の実施日」「入社オリエンテーションの日時」などを手帳やカレンダーに書き込みます。
- 必要書類(住民票、マイナンバー、印鑑など)の準備も合わせて進めておきましょう。
例文
件名:内定受諾のご連絡(営業職:山田 太郎)
○○株式会社 人事部 □□様
いつもお世話になっております。
この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
提示いただきました条件につきまして、ぜひ前向きに検討させていただきたく存じます。
つきましては、正式に受諾の意志をお伝えいたします。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
山田 太郎
電話:090-1234-5678
メール:taro.yamada@example.com
3-2. オファー辞退(他社へ進む・活動を終える)
- なるべく早めに意思を伝える
- 他社の選考が進んでいる場合や、待遇面で折り合いがつかない場合は、メール受領後できるだけ24~48時間以内に辞退の旨を連絡します。
- 感謝の気持ちを忘れずに
- 辞退する場合も、丁寧にお礼を述べることがマナーです。採用担当者は選考のために時間を割いてくれていますので、最後まで誠実な対応を心がけましょう。
例文:件名:内定辞退のご連絡(営業職:山田 太郎)○○株式会社 人事部 □□様お世話になっております。この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。多く悩んだ末、大変恐縮ですが別の機会を優先させていただきたく存じます。丁寧にご対応いただいたにもかかわらず、このような形となり申し訳ございません。今後ますますの御社のご発展をお祈り申し上げます。山田 太郎電話:090-1234-5678メール:taro.yamada@example.com
4. 退職準備(現職からのスムーズな移行)
4-1. 退職意思の伝え方
- 上司への報告タイミング
- 内定を正式に受諾したあとは、できるだけ早めに現職の上司に退職の意思を伝えましょう。一般的には内定受諾後すぐか、遅くとも2週間以内には相談を開始します。
- 退職報告は対面で行い、メールではなく口頭で伝えるのが基本マナーです。
- 切り出し方のポイント
- 「突然お時間をいただき申し訳ありません。実は転職活動を進めており、このたび内定をいただきました。誠に勝手ながら、○月○日をもちまして退職させていただければと考えています」と、まずは結論を伝えます。
- その後に、これまでの感謝や後任への引継ぎをサポートする旨を伝えると、印象が良くなりやすいです。
4-2. 引継ぎと退職日までのスケジュール
- 引継ぎ資料の作成
- 仕事内容を整理し、業務フローや取引先リスト、各種マニュアルなどをドキュメント化します。
- 可能であれば後任者と一緒にOJT時間を設け、実際に業務を一緒に行いながら引き継ぎます。
- 退職日までの業務調整
- プロジェクトの節目を見計らい、途中でいきなり抜けることがないよう、担当タスクの完了・引継ぎ予定日を逆算してスケジュールを立てます。
- 同僚やチームメンバーともこまめに情報共有し、迷惑をかけないよう心がけましょう。
- 有給休暇の消化方法
- 退職前に残っている有給休暇は、会社の規定に従って消化できるか確認します。
- 「○月○日~○月○日は有給で消化したい」と上司と相談し、業務に支障が出ない範囲で取得しましょう。
5. 内定後~入社前にやっておきたいこと
5-1. 会社の情報を再確認する
- コーポレートサイトや採用ページ
- 会社のミッション、ビジョン、事業内容を改めて読み返し、自分の志望理由を再確認します。
- 口コミサイトやSNS
- OpenWorkや転職会議、SNSの社員投稿などで、「社風」「残業実態」「評価制度」のリアルな声をチェックし、ギャップを減らしておきましょう。
5-2. 入社後すぐに役立つ準備を始める
- 自己学習
- 応募時にアピールしたスキルや志望職種の基礎知識を、再度インプットしておきます。
- 例:ITエンジニア職なら基本的な開発環境の構築や基本的なネットワークの知識などを、営業職なら業界用語の基礎を復習するなど、具体的に勉強リストを作っておくと◎。
- 入社初日の流れをシミュレーション
- オフィスの最寄り駅や通勤経路を確認し、当日の遅刻リスクを減らす。
- ビジネスマナー(挨拶の仕方、名刺交換手順など)をおさらいしておくと、第一印象がよくなります。
- 心構えの整理
- 未経験ポジションの場合、最初はわからないことが多く戸惑うことが想定されます。「失敗しても学びに変える」「わからないことは素直に質問する」というマインドセットを事前に用意しておきましょう。
6. まとめ
内定が出たときは嬉しい反面、まだ気を抜けません。内定連絡の受け取り方→年収・条件交渉→受諾or辞退→退職準備→入社前の準備という流れを押さえておくことで、安心して新しいステージへ進むことができます。
- 内定連絡を受けたら
- すぐにお礼を伝え、期限内に返事をする
- 不明点をリスト化して確認する
- 年収・条件交渉
- 市場相場と自分の実績を根拠に丁寧に交渉する
- 折り合いがつかないときは別条件(評価制度など)を確認
- オファー受諾・辞退
- 受諾の場合はメールで正式に連絡し、契約書や必要書類の準備を始める
- 辞退の場合は感謝を伝えつつ、なるべく早く意思を通知する
- 退職準備
- 上司へ口頭で退職を報告し、引継ぎ計画を立てる
- 有給消化や退職手続きのスケジュールを整理する
- 入社前準備
- 会社情報やリアルな口コミを再度チェック
- 必要なスキルの復習やビジネスマナーの確認を行う
これらのステップを一つひとつ丁寧に進めることで、トラブルなく現職を終え、スムーズに新しい会社でスタートを切ることができます。ぜひこの記事を参考に、内定後も気を引き締めて準備を進めてくださいね!

